ブラコンな弟 2017-02-08 13:04:32 |
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……っ、大丈夫。俺は大丈夫だから。
それに宿題もあるんだ。今日はおとなしくしているから。兄ちゃん、色々とありがとう。
(目尻の涙を兄の指先が奪っていけば改めて心も盗まれてしまいそうになり、眉の形を切ない気持ちにさせて。しかし、彼はもう婚約者が存在している、自分は邪魔者でしかない。矢張り諦めなければ――ちくりと胸を刺していた刺は今や心臓を抉る杭であり、あるはずの無いそれを触るように胸元を掌でゆるりと撫でては立ち上がり、部屋へ戻る理由に追加として当たり障りのない言い訳を添えると足先を廊下へ。兄の部屋に残る彼女の仄かな匂い、まだ自分だけを見てくれていた兄の部屋であれば鼻孔を擽る筈のなかった化粧品の匂いに、自室の扉に手を触れさせた頃には嫉妬心から我知らず悔しげに唇を噛み締めていて。相手の部屋は隣、隔てるものは厚いのか分からない壁一枚のみ。聞耳を立てれば会話を拾うことは可能だが、そんな勇気は、ない。楽しそうな二人の姿なんて考えただけでも頭が狂いそうになる。戸を開け、しっかりと施錠。机に向かえばパソコン、ヘッドホン、動画サイト。何も考えたくない時の、時間の潰し方。さあ、時間よさっさと過ぎ去れ――そんな思いを抱きながら叩くキーボードは強く、その音を聞く時間は無垢に終へ進んでいって)
(/遊園地ですね!某ネズミらんど的なテーマパークでしょうか?(わくわく)
京子さん太っ腹ーっ!
ということで場面切り替えしやすいようにロル回しましたが変だったらすみません(汗)
ざっと場面点眼どうぞ…!)
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