主 2017-02-05 15:39:17 |
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. . . ふ ゥ 、( 今宵も 、夫は帰る筈の家に戻らなか ッ た 。昨晩も 、その前も 、そのまた前も 、彼は家に戻らなか ッ た 。 だから、彼が何時も 「 残業 」 として居る筈の社長室に来てみたのだ。夫に逢いたいから 、その理由は恐らく " 重い女 " に当て嵌ま ッ てしまうものであろう 。 息子には嫌われるし、夫は浮気して居る様だし __ 散々な人生 。 そんな憂鬱を込めた重たい溜息 。 社長室の中には、応対の為か コーヒーサーバー が用意されていた 。 徐にカップを手に取り、珈琲を入れてみる 。 少しは落ち着くだろうか 。 未だ熱い珈琲を口にし、苦味と熱さで肩をぴく 、 と跳ね上がらせる 。 只でさえ慣れていない珈琲が、更に苦く感じた 。 何だか人肌恋しくて 、 何時も彼が座 ッ ている椅子に腰掛け、誰も来ない筈の扉を見詰めた 。 )
( / pf投下前に此方でご挨拶して頂いても構いません、 )
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