／　男 子 寮 の 中 身　、　

>柳葉 雅

体調は万全だが全く大丈夫じゃない。分かんないとこは空けててもいいよな……８割書けてないけど……

( 頭上から降ってきた声にどこかで聞いたようなと記憶を辿る。顔を見る前に当てたいというお馬鹿な意地から起き上がりもせず泣き言混じりに答えて。ああそれにしても親切な、と思った瞬間ようやく声の主が誰なのか思い出し顔をあげる。答え合わせの結果は丸。数日前に謀ったばかりの彼で。妙な巡り合わせもあるものだ、と目を丸くして )

>蔵間先輩

それはある意味効率良いですが、あまりお勧め出来ませんよ。後々やり直しさせられるのも大変ですから。ん、顔に何か付いてます？

(泣いているように漏らされた本心に笑ってよいのかどうか、困ったようで温かいような表情浮かべ顔が見えない人物を見下ろし。そっと前の席に腰を下ろして何とか手助けしてやれないものかとああだのこうだの思考を回転させ、穏やかに宥める事から始めたようで。やっと見えた顔立ちはまさか寮の中で出くわした女子生徒と同一人物のものだとは判っておらず、丸くされた目にキョトリとして数度瞬き。)

>柳葉 雅

ああ……いや、何でもないんだ。見蕩れたとでも思っといてくれ。
そうだよな、普通に出したいのは山々なんだけど全く覚えてなくてさ。この通りだ

( きょとんと瞬きをする相手に口篭る。そうだった、迷子の眼鏡ちゃんと数学の出来ない先輩は無関係という事になっているのだ。今更蒸し返して実は男でした、なんて言うのも間抜けと思い適当な事を言う。無理やり話を戻してはプリントの束に目を移して。先程言った通り空白の方が多い解答欄、まず1問目から躓いていた。この通りという台詞と共にシャーペンをひっくり返してはぺし、とその辺りを叩いて )

>蔵間先輩

＿＿？面白いジョークですね。あー…んじゃオレが先輩の手戻りを防ぐ為にもお付き合いして良いですか？丁度暇だったし折角ですから。

(人の良さそうな口元は微笑み湛えたままに理解に至らなさそうな様子で聞き届け。ネタばらしを避けての発言をノリによる冗談かと受け止め軽く笑い声立てて。本人が厳しいと自白してしまえるのならば見捨てる理由はゼロ。一旦立ち上がり一冊の教科書を拝借してパラパラ捲り、次に悩める先輩へ視線移し頷いてみせ。ほうじ茶を入れた紙コップを傍に置き空白の解答欄の一つを指差し解り易く噛み砕いた説明を述べ。)


>主様のご確認待ちの皆様へ

( / 一参加者の立場で申し上げても良いものか悩みましたが…主様がご多忙のようですので、一旦仮としてご参加頂いても問題ないと考えております。皆様さえよろしければ、このまま入って頂けないでしょうか？折角設定頂いた素敵な息子様達が勿体ないなと考えておりますので…！ )

(/ 私も仮参加ならいいんじゃないかなぁと思います。現状許可を出されているのが半分だけですし勿体ない……！！ )


>柳葉 雅

いいのか？ あーもうすっごい助かる

( 自分のそれはただの軽口だが何人の女性を泣かせてきたのやら。同性相手だからこそかもしれないが。へらりと笑みだけを返して。有難い申し出に乗っかる気満々で形だけ一応尋ねる。解説を問題文に視線を落としたまま真剣に聞いて。眠たい授業より断然分かりやすい。少々時間は掛かったものの、どうにか自力で同じ構成の数問を解いては感動した様子で顔を上げて )

すげえ俺でもできた……！ 教えるの上手だなぁ君。先生とか向いてそう