主おじさん 2017-01-26 20:28:46 |
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(暗い部屋、一人珈琲を啜ればふと込み上げてきた寂しさに貴方の名前を零す。先程まで繰り返しプレイしていたゲームのコンティニュー画面がTVに映し出されているがその光も音も感じることはなく、唯ぼんやりと空中の一点を眺めて。
急に莫迦らしくなる。だって彼奴は聞いても居ないのだ、今見ているどこかから「はーい、呼んだ?」なんて何時もの調子で出てこられるのはまっぴらだ。苦笑でぼかそうとする癖は気が付くと身体、主に表情筋に染み込んでいた。ふふふ、と息だけが薄く漏れて。
変な唸り声がして彼奴が本当に出てきたかと思った。苦しんでいるなら助けなきゃ、そう思って直ぐにその声が自分の喉から出ていると気が付く。道理で。一人では嗤うことすら虚しい。こてんと意味もなく首を傾げる。
暗転。)
我ながら可笑しな狂人を書いてしまった……スペース感謝します。
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