2017-01-23 22:52:35 |
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「 だから俺が創り出したってどーゆー事だよ 」
「 それは言えない。ふふ、知ったら知ったらで楽しいかも知れないけど、聞きたい? 」
兎は不気味なくらい言葉とは異なる表情で居て、その表情はまるで聞くなとも言っているようで俺は聞きたい衝動に駆られるも聞いてはいけない気がしてそこで俺は話を閉ざした。
「 まあ良いや。つうか、兎以外にも居ないの?まともな奴。 」
「 おやアリス。僕じゃ不満かい? 」
「 ん、不満と言うか怖い 」
「 そうかい。そしたら僕はキエルヨ。後はチャシャ猫にでも聞くんだね 」
兎はにんまり顔でそれだけを言うと足からすうっと透明になっていき、どうやらほんとに消えるようだ、俺は咄嗟に肩を掴んだ。
「 嘘。ごめん、消えないで 」
ーー何でか急にその言葉が脳内を巡った。それも慣れているかのような声で。
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