20489 2017-01-15 23:50:42 |
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(しばらくすると大人しくなったのは良いがずしりと体の重みが増し、横目で見てみれば余程疲れていたのか子供は無防備に眠っていて。他の吸血鬼なら食われていた所だと呆れつつ、幼い寝言に「…まだそんな歳じゃないわよ」と拗ねた様子で小さく答え。そのお母さんとやらはどこにいるのか、辺りをぐるりと見回しても他に誰かの気配などなく、大方迷子か何かであろう相手を落とさないように抱え直しながら予定通り家路について。ひとまず相手はリビングのソファーに寝かせ、改めてその姿を上から下まで観察して「吸血鬼ではなさそうだし…血は飲まないわよね?」逡巡の後にキッチンへ向かうと輸血パックだらけの棚の奥からクッキーの箱と紅茶の缶を取り出して、お湯を沸かして軽食の準備を整え)
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