っ… ( 離したくない…純粋にそう思った。互いに息を吸えないこの状況、呼吸困難になって心中と云うのも中々悪くない─相手の味を確認しながらそう感じ、然し其れでは相手が可哀想か、なんて心で苦笑。酸素不足で意識が飛びそうになりかけた瞬間口を離せば、水面に顔を出した魚のように小刻みに呼吸を繰り返せば「…大丈夫だった?」と未だ相手を抱き締めた儘耳元で囁いて )