(/では、こちらから。改めてよろしくお願いします。) (少しだけ廊下は肌寒い。同い年くらいの高校生ならあまり気が乗らない二者面談を、口元を緩めるくらいには楽しみにしていた。 次、香織さんの番。 面談を終わらせたクラスメイトが名を呼ぶ。”計画”を頭の中で反芻しながら、彼女の待つ教室の扉を開く。 「よろしくお願いします、先生。」 「今日は、相談があって。」)