匿名さん 2017-01-13 00:17:18 |
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( ふ、と扉の向こうに感じる人の気配を察知すると、聖書の頁を捲る手は止めないまま視線は扉の方へ向き、本に落としていた瞳孔は上を向き睨み。
ぎい、と開いた扉、そしてまだ居た男を警戒する素振りも見せず未だ頁を捲り続けるが顔はもう既に相手の方を見下す様に顎を向けながら。 耳に流れ込んでくる相手の声を聴くと、ぼとりと落とすように聖書を脚元に捨ててからぴょんと少しだけ跳ねるように演説台から飛び降り。
)
あァ…おい、まだ居ンのかよ。 面倒臭ェ…
( 相手の云った事をまるで聴きもしなかったかものように相手にもせず、ゆっくりと相手に向かって歩を進めながら独り言のように呟いたその声は低くどこか不気味なようで落ち着くようなトーンで、不意に彼の手に表れたのはぎらりと光るスピアポイントのナイフで、両手でそれを撫で回し。 )
…お前なら天国、とやらにも往生できンだろうなァ。さっきの辞書みてェなのにそう書いてあったよ…
なァ、どうせならお前が崇めてるキリスト様みたいに死ぬか? あぁ、それならコイツ等もまとめて炭になってくれる。
( 相手の眼前一歩手前まで来ると、急に大股でずい、と距離を詰めては相手と自分の距離はほぼゼロ。 僅かにある身長差から相手の目に視線を落としながら睨み付け、そう淡々と話すと相手の首には既に冷たい刃先が押し付けられて。
ふと思い付いたようにそう話すと、一歩後ろに後退りポケットから取り出したのかライターと煙草を同時に取り出すと咥えた煙草を手で囲いながら火を点け煙を吐き。 何処か微笑んでいるようなその不思議な口元から彼は少し愉しそうにも見え )
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