……アニー…… (眠ったまま、うわ言のように呟く。どこか苦しそうに、眉間にしわを寄せて。 と、直後段差を踏んだのか馬車が大きく揺れ。目を覚ましたシンシアの瞳からは一筋の涙が流れ。 「……何か…言った…?」 どこか誤魔化すようにその涙を拭き取ると、メアリーに問いかけて。)