20359 2017-01-03 18:11:39 |
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(駄目だ、と落胆の言葉を漏らす貴方と傷のついた木を見比べては剣から手を離し、傷跡を人差し指でそっと撫でる。先程の物と同じそれに目を細めては「……こんなこと有り得るのか」と自分自身に問いかけるようでもありながら貴方に問うような声音で呟いて。有り得ないことばかりが続いている。宙を斬るような感覚の獣に、甘ったるい香りの花、そして同じ所を回り続ける道。いくら考え事が得意だとしても有り得ないことを考え続けるには難しいものがあって。そんなことを考えていたせいか、貴方が呼ぶ声にも反応が出来ず、大丈夫かの言葉にようやく顔を上げた。「……あぁ、平気だ。お前に心配されるとはな……お前こそ平気なのか」となんとか取り繕ったいつもの顔で述べては貴方の方へと顔を向けて)
(/遅くなってしまってすみません!)
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