愛無き夜など、

　

　
本当は引き止めてほしい。
天邪鬼だから、言えないよ。
離れたくないなんて言えない。
別れなんて、オレの口から告げたくなかった。


此処ならあなたは気付かない。
だから、此処で言わせてください。
オレのこと、大事に思ってくれていましたか？　あなたの気持ちも自分自身の心もわかんなくなったから、つい疑ってしまうのです。オレはあなたを癒せていましたか？　たくさん頑張ったつもりです。汚い感情もあったけど、そこにはいつも確かにあなたの力になりたいっていう思いがありました。癒されていたと言ってくれた時、本当に嬉しかった。オレなんかでもあなたのために出来ることがあるんだって感じて、これからももっと頑張るつもりでいました。だって、大人なあなたに返せるものなんて、ガキのオレには何も無いと思っていたから。……あの時あなたが告げてくださった好きは、あなたの本当の気持ちでしたか？　怖くて聞くことが出来ません。きっとこれから先も、その答えを知ることは無いのでしょう。大好きです。何があっても、何と言われても。もう伝えることは出来なくなるとしても、きっとこの感情は死ぬまで抱え続けます。

たくさんの気持ちをくれて、ありがとう。