201 2016-12-29 23:04:24 |
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わ、ありがとうございます……! 大したイメージも無く動かしてしまったモブですが、可愛い子にして頂いたので折角なのでまた機会があれば登場するやも、です。
撮影のために季節外れの服装だとは前に書きましたが、季節を設定していなかったので具体的な描写が出来ませんでした。パンクですし足元は年中ブーツで良いとして……平良くんはティーシャツ姿ということなので夏かなーと思ったのですが。どうしましょう?
(背伸びしたり、奥の方の席まで見渡しても、目当ての人物の特徴的な髪色も顔も見えなくて、もしかしてと携帯を開いたが浮かび上がる初期設定のままの液晶には新着メッセージを示すアイコンやバナーは一つも見当たらない。ため息まじりに携帯をしまって、再び店内を探し直していると突然後ろから腕を引かれて、ちゃら、と重ねてはめたシルバーのバングルが鳴る。たたらを踏んで振り返れば探していた男が険しい表情で会計は済んだと言う。あ、とかうん、とか曖昧な母音でしか返事が出来なかった気がするが、ウエイトレスは動じず笑顔で俺らを送り出した。真新しいコンバットブーツのソールを惜しげも無く引き摺りながら彼に手を引かれるままついていく。新作の、アイボリーに近い淡いベージュのしなやかなミリタリーブーツは元々買おうと思っていたもので、思った通り履き心地もデザインも気に入った。ヘビーユースの一足になりそう。なんて、どうしてこういう状況に置かれると人はどうでもいいことを考えてしまうんだろう。答えは、きっと、逃避。逃避したくなるような場合じゃないのに。これから起こることに対して俺の無意識が悪い予感を抱いているのだろうか。腕を解放されて結構強く握られていたのだとやっと気付く。開かれた助手席の扉。ああ、車? そういえば、持っていた。何も言われていないのに「あ、うん」とか言って乗り込む。足元に鞄を降ろし、座り心地を確認するように何度か身じろぎ、窓の外に視線を遣る。さっき歩いた景色だっていうのに窓から見ると知らない風景みたいで物珍しげに眺めてしまう。他人の運転する車に同乗するというのは何処か気恥ずかしいと思う、まして助手席だ。ただ、向かい合って顔を見る必要がない分ほんの少しだけ気まずさが薄れるかも。……ちょっと待って、彼が眼鏡をかけていないことに気付いて戸惑う。日常生活に支障がなかろうが、視力の良くない人の視界が想像出来ない自分は、乗る側としては、非常に緊張を伴う。思わずステアリングに手を置いて「眼鏡は? 運転代わる? 危なくない?」と矢継ぎ早に問いながら彼の顔を覗き込む。メイクを落としていない顔は、完璧にクマも見えなければ肌も滑らかにされているけれど、日の光の下では些か不自然に見えるかもしれない。厚化粧と言ってもいいくらい。)
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