せめよりりばショタ 2016-12-26 21:01:41 |
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( 彼から受けた大恩を思えば生活能力が極めて低い彼の生活習慣が少しでも改善されればそれで良いと頭では思っているが手料理賞賛される度口角はつい緩んで仕舞い 、もっと彼に褒められたい欲求昂りつつ煮物挟んだ箸先向けられては素直に応じるよう躰幾分乗り出して己とは違う筋張る彼の手格好良いなと幼い感想胸襟で呟き乍ら掌重ね 、小さい口許大きく開きひとくち 。双眸伏せ吟味しもぐもぐと咀嚼し 。「 ンん 、美味ひい … 流石俺だな 」滴る汁で濡れた薄っぺらな唇へ舌這わせて自信過剰なる科白にふふン 、とピースサイン添え 。再度椅子に尻預け直し味噌汁注いだ御椀隻手に「 悪いな 、なら御言葉に甘えて送ってもらッ … へ 、ふふ 。寂しいのか 」観知らぬ男性に声を掛けられたり無点火の自転車に轢かれかけたりと早まる薄暮れの帰路は危ういと思う節があるらしく普段遠慮する所反論無く点頭し 、そうになるが予期せぬ “ さみしい ” の四文字ににんまりと口許の両端釣り上がり揶揄するようなニュアンスで反復してみせて )
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