Sin 2016-12-25 17:13:20 |
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「グ……ウギッ……!アイツ!アイツガヤリヤガッタ!」
「……ッ!コンナ海域ニッ!」
天龍の視界の及ばぬところを、レ級が怒鳴り声と共に指差し、ル級は我に帰ると、慌ててレ級を庇うように移動。武装を失ったレ級に変わって砲撃する。
「へっ……遠征の……尻拭いには……ちと、贅沢だな……。」
遠距離からレ級を大破せしめる火力、それは戦艦を置いて他ならない。資源確保の為に出撃した自分を助けに、資源を浪費する戦艦がやって来た。元の取れないであろう事実に、天龍は肩の力が抜けてしまった。
「だが、ありがと、よ……。」
六駆が呼んでくれたのか、それとも助けに来たわけでなく通りすがったのか、天龍には分からなかった。だが、微かな希望を感じつつ天龍は今度こそ意識を手放した。
【続】
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