皿の中(短編小説bl)

皿の中(短編小説bl)

餡蜜  2016-12-11 21:12:39 
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昔書き留めていた小説を書き直して載せたり、新しく考えた小説を載せたりする場所。

勿論荒らしはUターン。
BL小説なので苦手な人もバックバック!
感想は大歓迎ですが豆腐メンタルなので批判はご遠慮ください。
文章能力は乏しいです。


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  • No.4 by 餡蜜  2016-12-14 01:23:08 

【向日葵のような君】

 君は向日葵みたいな人だ。
 オレンジがかった金色の髪や、明るい笑顔に日焼けした健康的な肌。
 太陽が似合う君。
 そんな君が好きな花も向日葵だっけ。

 今でも覚えてるよ。
 転んだ俺に君が手を差し伸べてくれたこと。
 虐められていた俺に、分け隔てなく接してくれたのは君だけ。
 君は俺を助けてくれて、友達だと宣言してくれた。

 嬉しかった。
 モノクロの日々は君によって照らされ、明るく色づきはじめた。
 消えない虐めも前ほど苦にならなくなった。

 頭から水を被った日には、君はジャージを貸してくれたっけ。
 君の匂いがするジャージを着るのは、なんだかものすごく照れくさくて。
 ドキドキして。

 暫くして気が付いた。
 君に恋をしていることに。


 人気者の君に、嫌われ者の俺が恋をするなんて迷惑な話かもしれない。
 でも。

「ごめんなさい、…好きです。」

 俺は君が好きなんです。


 告白しても、君は言葉を返さない。
 俺の方を見てくれない。
 授業後の君しかいない教室で、君は俺の席を見詰めるだけ。
 席じゃなく俺の方を見てよ。

「ねえ、なんで…そんな顔してるの?」

 君の頬は濡れていて、俺の目から君と同じものが零れ落ちる。
 歪んだ君の表情。

 やめてよ。
 俺は君の笑った顔が好きなんだ。
 君には笑っていて欲しいんだ。
 太陽へ顔を向け明るく咲き誇る向日葵のように。





 カーテンが風を浴び靡く。
 君の向日葵みたいな髪が揺れ、風に乗った黄色い花弁が君の頬を掠めた。

「―――…隼人?」

 俺を呼ぶ君の声。
 大好きなこの声を、俺は忘れないよ。
 だから君も、俺のこと記憶の片隅にでも置いてくれると嬉しいな。

 それだけで俺は幸せだ。


 さようなら…大好きな、俺の大切な人。


 君の視線の先。
 教室の窓からは、顔を覗かす一輪の向日葵が風に揺れていた。

――――――――End

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