餡蜜 2016-12-11 21:12:39 |
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【綾瀬と新條◆2】
俺が甘い物が好きだという情報をどこで入手したのか知らないが、最近毎日のようにお菓子を貢いでくる新條。
お菓子自体は嬉しいんだけど、相手が新條なのが素直に喜べない。
昼休憩、今日も今日とて新條が俺の教室へやって来た。
手にはポッキーの箱。
「ゆー君、一緒に食べよー。」
丁度誰も座っていなかった前席の椅子の向きを変え、そこに座る新條。
さっそくポッキーの封を開け、楽しげに一本取り出した。
「ねぇ、ポッキーゲームしようよ。」
「いや、しねぇから。」
「えー…。」
落胆する新條。
クラスの連中がいる中で、たとえ冗談でもそんなことできるか。
直ぐに良からぬ噂が広まってしまう。
新條はポッキーを見詰め、何を思ったのか恥じらい顔でそのポッキーの先端部分を俺の口に寄せてきた。
「なら……ほら、これを俺のだと思って。」
「………随分と細くて貧相な粗チンだな。」
正直引いた。
そして迷うことなく噛み切る。
短い悲鳴と同時に片手で自分の股間を押さえる新條。
「痛っ! 痛いって!」
「痛くねぇだろ。なんで連動してんだよ。」
「いきなり噛むなんて、ゆー君の鬼畜っ! 舐めようよ!」
「ポッキー舐めて食う奴がどこにいる!」
俺らがぎゃーぎゃー騒いでいると近くにいたクラスメイトが近付いてきた。
「相変わらずラブいよなー。お前らいつ付き合うんだ?」
「んー?もう付きあっ」
「ってねぇよ、アホっ!」
――――――――End
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