…お前が何も知らないからだ…っ。 (未だ昂った気持ちが抑えきれていないというのに、そこに畳み掛けるように背後から問い掛けられれば耐え切れずに振り返り。そのまま胸倉を掴み上げると思い切り此方へ引き寄せて睨み付け、溢れそうな感情を精一杯押し殺しながら震えた声で告げ。しかしこうして至近距離で相手を見詰めていればあまりにも鮮やかに記憶は甦り、半ば突き飛ばすようにして手を離すと早々に踵を返し自室へ向かって)