闇松 2016-12-01 23:26:26 |
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(カチッ、カチッと時計の小さな音でさえうるさく聞こえる。俺は何時ものように「ハァ…」とため息をついては、今、何時かと確認する…と、これの繰り返し。別に特定の誰かを待っているわけでもない、ただ家で帰ってくるかも分からない人達を待っている。『寂しい』…そんな言葉は多分今の俺に似合っているのだろう。いや、はっきり言って寂しいのか、炬燵に入りながら、そんなことを言った覚えはないが、炬燵と結婚したいーとかそんなくだらないことを言っていたあの時に戻りたい。)
…誰か、ただいまー…って帰ってくれない…か…
(フハッと笑いながら蜜柑を食べ始め。食べているうちに何故か瞳から雫が溢れてくる自分の顔には気がつかないまま。)
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