YUKI 2016-11-19 22:11:18 |
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茅人の返事を聞き終えた汐は残りのコーヒーを飲み干し、茅人が飲み終え纏めておいたゴミの入った紙袋を掴み、汐が飲み終えた空き容器も入れ辺りを見渡す。
茅人がどうしたのかと聞こうとした瞬間、汐は近くにある公園へ歩みを進めた。
「汐さん?」
茅人の声に気づいていないのか、さらに汐は園内に進み、ごみ箱の中に紙袋を捨てて振り返る。
「捨てる物はいつまでも持っていても邪魔になっちゃうから…、ほら、早く行くわよ?」
汐の声はいつものように明るくて、笑顔も暖かいのに、微かに悲しく聞こえたのは茅人の気のせいなのだろうか。
おそらく気のせいだろう。
なぜなら今日は天気が良くて、汐は笑っていて、こんなにも心地良い気分なのだから。
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