YUKI 2016-11-19 22:11:18 |
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不意に水城が距離を詰めた。
「茅人とどんな話をしていたんです?」
微かに息遣いがわかる距離からの囁きに、汐は内心穏やかでいられない。
だが、それを露わにするほど汐も愚かではなかった。
「別に、少し悩みを打ち明けただけよ」
「俺には話せないよう悩みですか?」
後ろに微かに腰を引き、優しく微笑み答える汐に、水城も笑みを崩さずまた距離を詰めていく。
二人の間にはテーブルがあり、これ以上今の水城が距離を詰める事は不可能だろう。
しかし汐の方も、これ以上腰を引くのは不自然と言える。
「嫉妬してるの?」
「そうだ、と言ったらどうします?」
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