YUKI 2016-11-19 22:11:18 |
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「申し訳ありません。そろそろ仕事に戻らないと」
カウンターの傍らにある時計に視線を向け、汐の言葉を遮るように茅人は囁く。
その言葉に汐も自身の腕時計に視線を向け、茅人を十分以上も拘束していた事にようやく気づいた。
さすがに仕事中の茅人を、長々と拘束するのは申し訳ない。
小さくため息をこぼし、汐は白紙のメモ用紙とペンを取り出す。
「いえ、私の方こそ気づかなくてごめんなさい。あとの事はこちらで纏めておくから」
「よろしくお願いします」
苦笑を浮かべる汐に、茅人は小さく会釈し、その場を後にした。
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