YUKI 2016-11-19 22:11:18 |
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「ごちそうさま、ところで…」
汐の声を聞き我に返る茅人は空のグラスを受け取り、汐の言葉を待つ。
努めて冷静に、茅人自身の思いを内に押さえ。
「貴方、此処の新しい店員さん?初めて見る顔だわ」
「はい、今日から働かせてもらっている園崎です。失礼」
軽く会釈をし挨拶をすると、常に携帯させられている紙製のコースターに、胸元のポケットから取り出したペンを走らせる。
《Bar淡雪、園崎茅人、20歳、出勤日月・水・金・土》
書き終えたコースターをすっと汐の前に置き、テーブルの上の空になったグラスをトレイに乗せていく。
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