セイチャ版名無しさん 2016-11-17 23:01:32 |
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ミニスライム < グギュィェエェェィイィア!!!!!!
勇者「(ここより前にいたモンスターなんて『ひのきのぼう』でバシバシやれば倒せるくらいの雑魚だったよ!?)」
勇者「(何、あいつらを延々倒してちまちまレベル上げしろっての!?)」
ミニスライム < ギョィィォァアアアァァア!!!!!!!!!
勇者「(いや無理!もうほんと無理!プレイヤーさんごめんね!恨むならアホなプログラミングしたゲームの作者を恨んでね!!)」
勇者「(……故郷出発イベでお兄ちゃんがくれた『守りの石』で、スライムの魔法の炎から身を守ることは出来たわけだけど)」
勇者「(RPGって、雑魚はいくらでもスルー出来ても、ゲーム作者が置いた中ボスを倒さないと絶対先に行けない仕様なんだよね)」
勇者「(そしていくら防御できても、私絶対このインフレスライム倒せないと思うんだよね!!)」
ミニスライム < WRYYYYYYYYY!!!!!!!!!
勇者「(破壊光線目から出すスライムとかおかしいし!! アレフ先輩からもフリオニール先輩からもそんなん聞いたことないよ!?)」
勇者「(だから、ここは……地割れの中に身を隠して)
勇者「(死んだふりをして、やり過ごすの)」
勇者「(情け……ないけど。でも、だって、勝てないんだもん)」
勇者「(どうやって勝てばいいのか、わからないもん。無理だよ……今の私なんかじゃ)」
勇者「(それなら……せめて、勝たなくても何かを残す道を選ぶ)」
勇者「(あのスライム、攻撃力は有り得ないほど高いけど、知能はそこまで高くないはず。……たぶん、今まで食べたパンの枚数とか覚えてなさげだし)」
勇者「(だから、死んだふりさえしてれば、私を倒せたと思ってきっとここからいなくなる)」
勇者「(そしたら、私は村に帰って……)」
勇者「(……………)」
勇者「(……臆病者って呼ばれてもいい。処刑されたっていい)」
勇者「(次の勇者のために、私のこれまでのログを託すんだ。あのスライムの存在を、次のひとに伝えてあげるんだ!)」
勇者「(だから……!! ……………、あれ?)」
……………………
勇者「(……もしかして、スライム、いなくなった?)」
勇者「(………………)」
勇者「(念には念を入れて、一時間待ってから……)」
……ヒョコッ
勇者「(辺り一面、黒焦げになった森の残骸しか見当たらない。スライムの姿はもう見えない)」
勇者「……っ、良かった! やっといなくなってくれたんだ……!」
勇者「さあ、これから村に帰っt──ッ!?」
???「気が早いねえ、お嬢ちゃん」
???「敗北した勇者の末路はひとつだぜ」
???「これからは、変態による、液晶の向こうの変態のための、」
醜いオーク「『くっ殺』イベントパーティの始まりだぜヒャッハァァ──────!!!!!!」
勇者「!!? 何わけのわからないことを、離っ、離せっ、このバケモノ……っ!!」
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