チェシャ 2016-09-12 17:28:58 |
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4隻の駆逐艦で編制された艦隊は「第零遊撃部隊」を名乗った。彼らをなし崩し的に艦隊に編入した解放軍の面々は、彼らの素性を調べるうちに不可解な事実を突き付けられる事となった。
軍の記録に無い所属部隊であることはもちろん、この戦争についての知識を何一つ持っていなかったのだ。この常識のズレについて改めた所、国家、文化、歴史等の、およそこの世界に常識的な知識を何一つ持っていなかったのだ。無論、彼らに発狂の様子はなく、至って理性的であった。
この事実に誰かが呟いた。「まるで異世界から現れた様だ」と……。
事の真偽はさておき、第零遊撃部隊は自らの生存の為に解放軍への参加を申請し、戦力に飢えた解放軍もまたこれを承諾した。
……後世、この取引は「史上最も偉大な決断」として語られることとなる……。
>続
【捕捉】
第零遊撃部隊の兵器タイプは日本型。また、「この世界」に来る以前は現実の第二次世界大戦と同じような世界から来た。時代としては1942年のミッドウェー海戦以前。
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