死際荘の日々~犯罪者、始めました。~【ラノベ】

死際荘の日々~犯罪者、始めました。~【ラノベ】

北風  2016-09-11 16:47:48 
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北風です。

別サイトで書いていた小説をここでも書いていくことにしました。

良ければ読んでください^^

感想、アドバイス、質問は大歓迎です!!

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  • No.26 by 北風  2016-10-02 15:43:05 

「わぷっ!?」

『それ』は私の体に覆い被さるように倒れてきた。

私は何とか『それ』を受け止めるものの、バランスを崩し、少年のいる方向へと倒れていってしまう。

「おっと」

「ぎゃ!!」

避けられた。

転びそうになっている女子を避けるなよ……。

結局転んだ私が、地面に横たわりながら恨みを込めた視線を投げかけると、彼は「ごめんごめん」と笑いながら私の上に乗っている物体を退かす。

「うひゃっ……!」

『それ』を見た途端、私は思わずビクリと体を震わせた。

私を大胆にも押し倒してきた『それ』は、小学校の理科室とかでよく見かけるような、人体の骨格標本だったのだ。

「あーあ、ヒオったらまたこんな所にこんなもの置きっ放しにして~」

少年は骨格標本の首根っこを掴むと、呆れたようにそう言った。

どうやら私の心配は全くしていないらしい。

うん、まあ別に良いんだけどね……。
丈夫さには自身があるしさ。

……ていうか、『ヒオ』?

中に誰か居るのだろうか?

私は身を起こし、骨格標本の手によって開け放たれたドアの向こうを覗き込む。

「おおっ!?」

予想外の光景に思わず声が出てしまった。


外から見ると、完全に廃墟だった鴫羽荘。

その内観もボロいものを想像していたが、どうやらとんだ勘違いだったらしい。

明るい白熱灯。
フローリングの床。
白く清潔な壁紙。

どこからどう見ても、ごく普通の住宅の内装だ。

外観とのギャップが半端ない。

私が唖然としていると、少年が骨格標本を片手にぶら下げたままにこりと笑って言った。

「ね、だから言ったでしょ? 鴫羽荘は蛍ちゃんが思ってるような所じゃないって」

確かにそうだった。

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