八咫鴉 2016-08-27 17:34:53 |
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(頭の中で鳴り響く鈴の音に導かれるようにして帰ってきた故郷。幼い頃から生活していた村は全く変わりなく、大きく変わってしまったのは自分だけのようで。数年前、飛び出すように出てきた手前、家族と気まずくなってしまうのは覚悟していたがそれは思いのよらない形で裏切られ、手厚い歓迎を受けることに。どこか違和感を感じつつもその歓迎を素直に受け取り、懐かしい実家でひと時過ごした。その深夜、祖母に連れられてやってきたのは祠のような場所。どこか懐かしいような、そんな感覚で鳥居に足を踏み入れた瞬間、空気が張り詰めるような感覚を感じる。振り返ると先ほどとは全く違う冷たい祖母の顔。なにかがおかしいと祖母の方へ向かおうとするも壁のように阻まれてそれ以上進むことができない。そんな自分に掛けられた身内からとは思えない冷え切った言葉にただ祖母の顔を見つめるばかり。結局多くは語らず、祖母は去っていった。追いかけることもできないままその後ろ姿を見つめ、壁のような透明なものに手を付いたまま呆然としていれば後方から下駄の音が。突然起きたことに状況がついていかずその正体はなんなのかとか深く考えず、真っ白な頭のまま振り返ると、自分よりも幾分か背の低い少年、だがその背に生える羽を見れば人間とは言い切れず。巫女だ、八咫烏だ、今はもうほとんど忘れてしまった言葉はさらに頭を混乱させるばかりで「…なんや、それ。…――ああもうっ、ばあちゃんは俺を置いて帰るわ、人間なんか、鴉なんかよう分からんチビっこがおるわ、ほんま意味わからんのんやけど!!」耐え切れず、頭を抱えてその場に蹲るようにしゃがみこみ、)
(/ 了解いたしました!
いえいえ、むしろ主様の素晴らしすぎる文才に私がついていけてない現状…、こういう時語彙力のなさに後悔します。こちらは、既に祖母に置いて行かれた直後の場面で絡ませていただきましたが、大丈夫でしょうか?、)
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