YUKI 2016-08-21 01:55:44 |
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しかしそれは藤白も同じである。
黒い子猫は天宮と藤白の顔を見比べ、不思議そうな顔をしている。
「四ッ葉(ヨツバ)…なんて、どうですか」
悩んだ末案を出したのは天宮だった。
「四ッ葉、クローバーの四ッ葉ですか?」
藤白の問いに天宮は頷く。
「この子猫との事がなかったら、僕は貴方への思いを言えなかったかもしれません。それに、藤白さんが気づかなかったらこの子猫は助からなかったかもしれない。だから、幸運の四ッ葉のクローバーという意味で『四ッ葉』です」
幸運の四ッ葉のクローバー。
確かにこの子猫にぴったりな名前かもしれない。
「四ッ葉、貴方の名前は四ッ葉ですよ、これからよろしくね」
藤白は子猫の喉を撫で、幸せな微笑みで子猫の、四ッ葉の名を呼ぶ。
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