YUKI 2016-08-21 01:55:44 |
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「ありがとうございます、気をつけて帰ってくださいね」
栞を手に店を出る天宮に声をかける。
小さく会釈をし立ち去る天宮を見て、藤白は早めに店を閉める事にした。
看板をしまおうと、店の外に出るとそこには小さな黒いフサフサの固まりがある。
何だろうと思い近づくと、どうやら黒い子猫のようだ。
その猫は藤白の両手の平に乗るほどの子猫である。
迷子か、捨てられたのかは分からないが、このままほっとくわけにもいかない。
看板を急いでしまい、バスタオルを店内の奥から持ってくるとそれで子猫を包み抱き上げる。
動物病院はまだやっているだろうか。
店の鍵を閉め、藤白と子猫は急いで病院へ向かった。
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