YUKI 2016-08-21 01:55:44 |
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開店を始めてから一時間後、店はこれからランチタイムにはいる。
その事を知っているお客様は、タイミングを見計らい次々とお客様が入ってきた。
どの人も常連のため、今では慣れた間柄だ。
しかしその日はこの時間には珍しいお客様が一人、突然来店した。
彼は晴天の空の下にはあまりに不釣り合いな、透明な傘を持っている。
「昨日はありがとうございました」
丁寧に拭かれた傘を藤白に手渡すと、彼は窓際の席が空いていない事を確認し、カウンター席に腰をおろす。
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