…やーらしい声。 (望みの通り名前を呼ぶ艶めいた声は脳を甘く溶かすようで、再度背筋に震えが走るのを感じながらも平静を装った揶揄するような口振りで呟き。言葉はそれ以上続く事無く互いの唇が触れ合う感触を密に感じ取っていたが、不意な要求に刹那ぼんやりと惚けたように相手を見詰め。しかし直ぐに口元を綻ばせて微かな笑みを浮かべると、薄く開いた唇の隙間からちらりと舌を覗かせ誘うように下唇を舐め)