綿菓子 2016-08-14 23:57:17 |
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(彼がぐったりと寝入ってしまうとちゃんとした態勢でベッドに寝かせ布団を掛け、漸くそこで彼の顔見詰めてみれば涙の筋が何本もあることに気づき。「何をやってるんだ、俺は…」と深い息を吐き出しながら指の腹で優しく拭ってやり、身体は疲れ切っているのに今日で最後と知っているから中々寝付けず。何か思い出したように寝室抜け出すと家の合鍵を持って戻って来て、彼の鞄の奥の方に忍ばせてはまたベッドに潜り込んで彼に身を寄せ。大分前から用意していたにも関わらず照れ臭くて渡しそびれていた合鍵、まさかこんな形で渡すことになるとは思っていなくて。最後だと何度も自分に言い聞かせているくせに、いつか…もしかしたら…なんて淡い希望を託した合鍵こっそり渡してしまい。どっちつかずのモヤモヤした気持ち抱えながらも、彼の温もり感じていればやがて睡魔に襲われ深い眠りにつき)
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