月 2016-08-05 23:20:23 |
通報 |
「勝手な事…言わないでください」
アレンの言葉には怒りが滲んでいた。
「アレン?」
アレンの顔を覗くようラビが見つめた瞬間、部屋中に怒声が響く。
「誰が迷惑だなんて言いました!僕はそんな事言った覚えありません!勝手な事ばかり言わないでください!」
呼吸を荒らげ響かせた声は、ラビの鼓膜に響き、ラビは驚いたまま固まってしまう。
その息を整えるまもなくアレンは言葉を繋ぐ。
「なんで、なんで分からないんですか!僕だってラビの事好きなのに、それなのに、気持ちを絶つって、そんなこと必要ないんです!さっさと気づけ、この、馬鹿ラビ」
怒声は少しずつ落ち着き、それと同時に、アレンはラビから視線を逸らす。
頬を赤らめているのは怒りのせいだけではないのだろう。
トピック検索 |