月 2016-08-05 23:20:23 |
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ラビの姿を目にしたアレンは、嬉しそうに食事を乗せたワゴンを運んできた。
「確かに、いつもよりは少ないな…」
ラビの呟きを聞きながら席に着いたアレンは、笑顔で頷く。
「はい、時間も遅いし、とりあえず少ない量にしておきました」
そう微笑み食べ始めた料理は、アレンから見れば少ないかもしれないが、ラビには食べ切れそうもない量だ。
いったいその体のどこにその量が入るのかと思いながら、ラビも自身の食事に手をのばす。
しかしそんな時でも、やはりラビの気持ちは揺らぎ続ける。
いい加減に伝えて、決着をつけてしまいたい。
しかしどのタイミングで伝えれば良いというのだろう。
なるべく邪魔が入らず、互いに時間に余裕がある時などそうそうありはしない。
そう、今のような時間など滅多にありはしないのだ。
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