月 2016-08-05 23:20:23 |
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「お前何を、離せっ」
「何って、襲ってるだけさ」
しかし体勢が悪いせいか、ラビはビクともせず神田の襟元に手をかける。
唯一の抵抗する手も上から押さえつければろくに抵抗すら出来やしない。
始めからこうすれば良かったのだ。
叶わない実りのない恋に想いを馳せるくらいなら、いっそのこと傷つけて俺を忘れられなくすればいい。
意味なく終わるくらいなら、嫌われてもユウの記憶に残りたい。
「やめろ、斬られたいのかっ」
無意味な抵抗をする神田の首元を苛立ちゆえ強く噛む。
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