月 2016-08-05 23:20:23 |
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神田の口付けにより、その思いは言葉にせず行動で示されたからだ。
先ほどのお返しと言わんばかりにアレンの中に入っていく神田の熱は、徐々にアレンを溶かしていく。
体の力が抜け、神田に腰を支えられようやく放されたアレンはもはや言葉もない。
「まだ伝えたりないか」
意地の悪い笑みとともに耳元で囁かれた問いに、アレンが対抗する言葉などあるはずもなく、黙り込む。
そう、神田のこんな言葉がなくとも、アレンが強く主張せずとも、僕達はつながっている。
嫉妬や、心配などせずともこの盲目的な想いに言葉などはいらないのだから。
end
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