匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
通報 |
(流石に鼻血を拭われるのは嫌なのだろう、もう良いと訴える相手の言葉など知らない振りで「手を離して顔にかかっちゃうほうが汚いでしょう?…それに私達、どうせもう汚れてるんだから」汗まみれの互いの体を指してまた苦笑を浮かべ。もしヴァンパイアだったら。そんな仮定に自分もしばらく何やら考えてみると、おもむろに血で汚れた相手の唇にキスをして「――もしも私がヴァンパイアだったら、こんなご馳走放っておかないかも」血がべったり張り付いた赤い唇で妖艶にニヤリと笑い、それから舌先で血を舐めとると「…私には精気のほうが美味しいけど」ツンと鉄臭い味に今度は僅かに眉をひそめて。唇や舌は確かに自分を求めているのに、意地を張っているのかまだ大丈夫だと言ってのける相手の様子が気に食わなかったのか「…そう?なら、もうちょっと楽しませてもらっても良い…?」と、今度は甘えるのではなく確実に相手を焦らす意地悪な触れ方でキスを続けていき。どんなに恥ずかしくても、相手に似合っていると言われてしまえばそれだけで舞い上がってしまい「で、でも、ほとんど見えて…」消え入りそうな声での訴えさえ最後まで言えなくなってしまい、一層相手の背中にくっついて。パラソルを立て終えると今度はその影に隠れながら「…まずは海に入ってみたいです。泳いだことが無いから、稜様も一緒に来てもらいたいんですけど…良いですか?」相手の問いかけに、水の中では水着も目立たないはずという考えもあって提案するとおずおずと手を取りながら自分は泳ぎ方を知らないということも前もって伝えて)
トピック検索 |