匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(彼女の妖艶な笑みに怒りの表情さえ浮かべていただけに、相手は触れるどころか彼女を拒絶してしまうのではないか。そう不安になるが、やがてこちらの気持ちを汲み取って彼女のほうへ歩き出してくれると寂しさと安堵が混ざり合った溜め息を吐き。一方彼女のほうは近づいてきた相手を変わらず余裕たっぷりの笑みで見つめ、まるでどう罵られようが、たとえ手を上げられようが構わないといった様子で反応を待っていた様子だったものの抱きしめられるのは予想外だったのか相手の腕の中で目を見開いて「――…変な人。本当に他の男とは違うみたい」情欲のない優しい抱擁に自らも腕を回して応えつつ、揶揄うように呟く言葉には微かに困惑や喜びといった感情が滲んでおり。胸が疼くようにとくん、とくんと鼓動を早め始めるのは相手のサキュバス好みの匂いのせいだけでは無いはずで、心に積もった寂しさを溶かすぬくもりに包まれながら悪戯っぽく苦笑すると「良いの?…こんなことされたら、本当に貴方のこと好きになっちゃうかも…」と視線は後ろの龍に向け、相手の耳元に冗談のように囁くことで双方に尋ね。そう言われるとやはりムッとしてしまうが、これはあくまで自分達のため。相手に譲るわけではないのだから、と先ほど聞かされた駆け引きやノウハウを思い出して堪えては「稜様は私のものです、あなたには絶対に渡しません。…ですから、それだけ覚えててくだされば好きになっても…少しくらい、つまみ食いしたって構いません」彼女の強気な口調を真似しながらも自分は了承の意思を示し。「…もちろん、稜様が嫌なら駄目ですけど…どうですか?」しかし決定権は主人にある。自らも相手の側に歩み寄り、一転弱気な口調で問い)
(/いえいえ、稜様にもこれからナンパ男さんを操作していただきますしお互い様です!
了解です!もう少しで完成しますのでお待ちくださいませ!)
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