匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(相手は堕ちる、と二人だけの愛を育むことをまるで悪いことのように表したけれど、胸の中に広がっているのは後ろ暗い感情ではなくただただ温かい幸福感だけで。微笑みながら火照った頬を相手の首筋にぴたりと寄せて、甘えるような素振りを見せると首のチョーカーまでもが相手の支配欲に火をつけるようにカチャリとその首筋に擦れて。相手も覚えてくれているといったその言葉はあのデパートで告げられたもの。初めて叩かれたあの日のことを思い出しているのか一層強く抱きしめられると相手の後悔がひしひしと伝わり、気にしていないと、むしろ相手が自分のために必死になってくれたことは嬉しかったと伝えるためにそっと頬を撫で「…稜様にも、私のものだって目印が欲しいです」あの時、友人に懐いた自分へ強い嫉妬と独占欲を覗かせた相手の姿が蘇れば胸を高鳴らせながらその手を首筋へと滑らせていき。自身のチョーカーのように誰かに所有されている証があれば、今回の一件ように女性が寄ってくることもないだろうと「だめですか…?」切実にねだっては答えを聞くより早く相手の首筋に唇を寄せ、まだ強く噛む力はないのかはむっと柔らかく歯を立てて。夕闇の中、相手が目を覚ましてしまったら甘い時間はもう終わり。散々求め合ったのにまだ足りないのか、それとももはや本能か相手を欲しがり続けるが抱き起こされるとくったり相手に体を預け「もう少し寝ていて良かったのに…」名残惜しそうに呟くが、予想に反して相手の舌が再び動き出すとぴくんと身をよじり「…稜様、この傷痕…そんなに好きですか?」きっと汗をかいているはずだと恥ずかしそうに目を逸らしつつ、それでも瞳は嬉しそうに潤ませながら舌先が舐めるみぞおちや胸の傷を見下ろせば以前から気になっていたことをそっと尋ね)
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