匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(優しい相手のことだから、何もかも犠牲にするという自分の言葉は"そんなことを言っちゃ駄目だ""お前は今のままで良いんだ"などと諭されてしまうかもしれない。そんな考えも心のどこかにあったのに、痛いほどキツく抱きしめられ囁かれたのは俺のものという甘やかな鎖のような言葉と肯定で。その声に興奮の色を感じ取ればぞくぞくと悪寒ではない何かが背筋を走り「…そうです、私は稜様のもの…ご主人様の好きなように心も、体も作り変えてください」無意識に相手を煽るような言葉選びで自身もまた囁き返し。しかし自分はもう一方的に所有されるだけでは満足できないくらい相手のことが愛しくて愛しくて、狂ってしまいそうなほど愛してしまっていて「――私は稜様のもの。それから、稜様も私のものだって、言ってくれましたよね…覚えてますか…?」もう一度同じ一言を繰り返し、それから先日告げられた相手もまた自分のものだという一言を大事そうに口に出しては問いというより改めて認識してもらおうとするような口調で訴え。唐突に始まった時間はいつもより濃厚だが早急で、どこか自分本位のようにも感じられる相手の行動がむしろ強く求められているという実感に繋がって心の底から悦んでしまい。やがて意識を手放してしまったらしく、目を覚ますと同じく眠っている相手の顔は差し込む夕日に染まっており、朦朧としたまま茜色の唇にキスをするとまだ熱い体を相手に押し付け再び相手を求めようと重い四肢を動かし「…あ、起きちゃったんですか…?」キスをしながらようやく抱き合えたところで相手が目を覚ましてしまうと残念そうな声を上げるものの、止める様子はなく緩慢な動作で抱きつき続け)
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