匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(喋りすぎたらしくかすれた咳を繰り返すとぐったりとしたまま人形のように力無く相手に抱かれ。しかし自分の想いはおかしくない、間違っていないと告げられれば腕の中で薄らと笑みを浮かべて「よかった…」と嬉しそうに呟き甘えるように胸元へ頬を寄せ。できる限りのことはする、そんな相手の優しさが滲む言葉への答えを霞がかった頭で時間をかけて考えては「――いつか…稜様も、私と同じになって欲しいです。ひとりぼっちじゃご飯を食べることも、眠ることも出来ないように…私がいないと寂しくて寂しくておかしくなっちゃうように、くっついただけで胸とか、お腹が痛いくらいドキドキするようになって欲しい…そうなってもらえるまで頑張りますから――…っ」自分の気持ちを知ってもらいたい。そう語る言葉はたがが外れたように止めどなく溢れ、留守番中の一週間ずっとそうしていたせいで癖になったのか、自身の首筋にある所有印が消えないよう無意識に爪を立てながら咳込むまで訴え続ける姿は病的なほどで。相手の肌に食い込む爪には痕がつくほど力が入らず、するりと引っかくように動かしてもまるで撫でているようで「特別…?…どんな女の人にも負けないってことですか…?」相手の言葉にはやはり嫉妬を滲ませて問い。今までやきもちなど焼いたことなければ感情のままに喚いたこともないだけに一度渦巻いた想いは胸の中で消えずに燻るばかり。そもそも相手への執着はやきもちなんて可愛らしい言葉で済まされるものではなく、現に相手を見つめる虚ろな瞳には底知れぬ危うさがあり)
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