匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(相手を運んでいるときも、体を拭いているときもこちらの名前を呼んでいる相手は、やはりそれほどまでに寂しさに追い込まれ、この一週間耐えていたのだなと思うと愛しさがこみ上げてきて。相手の体を拭き終えれば今度は自分の殻を洗い流す番で、自分の匂いと相手の匂いが混ざった匂いが身体中に纏っていればそれを念入りに洗い流して。シャワーを浴び終えれば、体調を崩した相手にはまず栄養をつけさせなければならないと台所に赴き、冷蔵庫を開けた瞬間その目に映った光景に目を見開いて。あの時買っておいた一週間分の食糧が一切減っていなくて、恐らく相手はほぼ絶食状態で。これでは体調を崩すどころか命さえ落としかねないと、体力を振り絞ってなんとかご飯を作り。しばらく経って出来たのは相手の弱った胃のためにお粥、栄養を摂取するためのリンゴなどのフルーツを切って。それらと水をお盆に乗せて寝室へと持っていき、寝室に入ると咳き込みながらもこちらの名前を呼んでいる相手の元へ寄れば「具合はどうだ?」とご飯をベッドのサイドテーブルに乗せてそう問いかけて。すると、お粥をスプーンで掬えば「ふぅ、ふぅ」と息を吹きかけ冷まして相手に差し出して「ほら、お前一週間何も食ってないだろ」と少し怒るような口調で言って)
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