匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(まるで寂しい想いを見透かしたように礼を言われ、相手も自分が来るまでは寂しかったのだと教えられれば悲しくもないのに胸がぎゅっと痛くなって。むしろ、他の人間や奴隷が住んでいてもおかしくはない広い家に自分と相手しか居ないことに密かな安堵と嬉しさを感じてしまったほどで「――私なんかでよろしければ、ずっと此処に居ます。ずっと稜様のお側に……その、置いていただけるなら、ですが」勝手な言葉が口をついてしまい、慌てて言い足すと俯いてスプーンを動かすことに集中し。同じくカレーを食べ進める相手から優しく語りかけられると、美味しいものと言われても思い浮かぶのは昨日今日と食べさせてもらった料理くらいで「稜様のお料理より美味しいものなんてあるんでしょうか…」独り言として呟きながら、これより良い食事とはどんなものかと考え込み)
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