匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(相手にとっては誰かと美味しい料理を食べることなんて当たり前のことなのかもしれない。短い返事に改めて相手と自分の違いを実感すると少し寂しさを覚えるが、ぼんやりしていては本当に料理が冷めてしまうためスプーンを持って。一口食べようとした時ふいに奴隷時代の食事を尋ねられると、こちらを気遣ってくれる様子に大丈夫だと伝えるように微笑みながら「…固いパンとか、変な色の野菜とか…風邪を引いた時はスープも飲ませてもらえました。あまり味はしなかったけど…」死なれては商品にならないため、質はともかく食べ物はきちんと檻に投げ込んでもらえていた境遇を相手に安心してもらおうと説明するが、腐りかけた野菜の味を思い出すと微かに眉を寄せてカレーを口に運び「――野菜もこんなに美味しくありませんでした」ぴりっと辛いものの、柔らかくて美味しい具を味わえばちょっとだけ冗談めかした声で付けたし)
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