匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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(相手から帰ってきたのはまさしく自分が言った台詞。「あれは、お洋服が汚れないように…」あの時は服に血がつかないようにああしたのだと言い訳しそうになるが、その時のことを思い出すと今更羞恥が込み上げてきて言葉を詰まらせ。そうしている内に一緒に作ろうと言われれば、言い聞かせるような語尾と実感した力不足にこくりと頷くしかなくて。水を止め、必要なボウルや道具をこまめに用意しつつ調理をする相手を横目で見ていると自分は何をやっているのだろうと力無く視線を落としてしまい「――…何か、お役に立ちたかったんです。稜様が優しくしてくださっても、何も返せなくて…だからせめて、任せていただいたお仕事だけでもちゃんとしたかったんです」最初から相手に頼れば良かったのだろうが、そう出来なかった理由を申し訳なさそうに零し)
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