匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
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…良かった。…本当に良かった…
(殴られたのか赤くなっている箇所はあるものの、顔を見る限り酷い怪我はしていないようで。自分が助かったことに対してか、相手が無事だったことに対してかわからない呟きをふっと落とせば体中の力も抜け、手を引かれるまま車に乗り込むとようやく心の底から安堵が広がり。途端に忘れていた震えも戻ってきてしまうと一度強く唇を噛み「――…もう、稜様には会えないんじゃないかって…思ってました。また奴隷にされて、何処かへ売られるんだ、って…」やがてぽつりと口を開けば、助けてくれた礼を述べようとしたはずなのに抑えていた感情が次々と溢れてしまい。今までずっと我慢してきた涙まではらはら零れ出すと「私、怖くて…なのに、稜様は助けに来てくれたから、嬉しくて…っ」堪え切れずに相手の体にしがみつき、声が詰まってしまうと泣きながらぎゅうっと力をこめて)
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