匿名主 2016-07-20 21:25:21 |
通報 |
(連れて行かれる先からは場所は違っても今までと同じ、下卑た笑い声や鋭い鞭の音が響いてきて目の前が暗くなるほどの恐怖が沸き上がり。やはり奴隷はこうして扱われるしかないのだろうか。もう二度と、頭を撫でてもらえることはないのだろうか。諦めて目を閉じても瞼の裏に浮かぶのは相手の顔で、縋るように心の中で何度も相手の名を呼んでいれば突然自分を呼ぶ声が響き「――…稜、様…?」いるはずのない姿、もう会えないと思っていた姿を呆然と見つめてはくしゃりと泣きそうに顔を歪めて「稜様っ…!」全身の痛みも忘れ、男達が相手を睨んでいる隙に振り払おうと翼を広げて必死にもがき、懸命に腕を伸ばして)
トピック検索 |