まさしば 2016-07-11 23:23:27 |
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とうらぶ * 鶯丸
( ちゅんちゅん、と障子越しに鳥の声が届く長閑な朝。上体を起こせば欠伸を一つ零して。確か今日は出陣も遠征も、更には内番の予定もなかったはず。いっそ二度寝してしまおうか、そんなことを未だぼんやりとする頭で考えたはいいものの、緩慢な動きでもって時計を確認、それの指す時間と朝餉までの時間を計算してみると二度寝できるほどの時間は残っておらず。もう一度欠伸を零したのち仕方なしに布団から抜け出しぐいっと伸び、どうせ非番なのだからと箪笥から取り出し手にしたのは動くのが楽な内番服。これまたゆっくりと夜着からジャージへと着替えを進め、一通りの身支度を終え縁側に沿った方の障子を開け放ってはすっかり顔を見せた太陽の暖かな日差しと時折吹く心地の良い風に目を細め )
─…朝の一服くらいの時間はある、…かな。
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