【BL】ボーイズラブカフェ・Osmt,【松/+創作】

【BL】ボーイズラブカフェ・Osmt,【松/+創作】

回想。  2016-07-01 16:24:59 
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――あれは、兄弟皆で飲みに行った帰りの事だった。いつもよりみんな全体的にしこたま飲んで、みんな悪ふざけが過ぎるどころじゃないくらいに酔って――


普通じゃない六人兄弟における、普通の兄弟関係がまさかこの日の出来事を境に普通じゃなくなるなんて誰一人想像―――どころか理解できていなかった。


『あーもーほらぁ弱いのにぃむりするからぁー、おにーさまとさししょーぶなんかするからぁ』
『うるせぇえーしこまつとかあおってくるからだろくずちょうなん』
『おいまて、いちまつ、がじめんでしんでる…』
『いたまつにいさんがせおわなきゃむりだよぉ、じゅ、しまつにいさんもふらふらだしぃ』
『ぼくいきてる!いきて、まする』
『だいじょぶ、おれが、せおう、いちまt…』
『ちょっとなにたおれてんのぉ、からまつへいきかおまえ』
『ほらにいさん』
『ああ…すまん、とろ、まつ、ちょってぃ…』
『まざってまんがなぁ』
『んん……あ』
『あ、いちまつにいさんおきたぁ…いまからまつにいさんせおってくれるってさ』
『くそまつはやだ…とどまつ、おんぶ』
『いやむりだよぉ』
『じゃあ、ちょろまつにーさんだっこ』
『むりだよおまえおもいし…てかなんで、むりそうなふたりに、たのむのさ。じゅ、しまつはぁ?』
『あっちでみずげいしてるからだめ』
『はいてるよね!?だいじょうぶじゅうしま、おろろろろ』
『あああしこまつにいさーん!!!』
『しょうがねーなあいちまつぅ、おそまつにいちゃんが』
『あ、さけくさいからいいです』
『ええー…』
『い、いちまつおれが』
『かえれ』
『えっ…』
『かーらーまつぅ、いちまつがあ』
『おそまつさけくさいかたをくむな』
『おにいさまをもっとかわいがってよもう!!』
「あのー…きみたち」
『ちょろまつぅー!からまつといちまつがあ』
『いまこないd、おそまつにいさ、ほんとにさけくさい』
『じゃあぼくのころんつかう?』
『じょしか!』
『とってぃおんなのこ!?まじすか!!へそのしわ!?』
『ちょっ…まっ、なんでそこでそれだすのぉ』
『い、いちまつ…どうろのまんなかでどげざはあぶないぞ』
『zzz……』
「あの、きみたち」
『おそまつにいさんおそまつにいさん!』
『んー、どったぁ、じゅ、しまつぅ』
『おれ、さけくさいのへいきっす!』
『おっ、さすがじゅ、しまつぅやっさしい』
『てーつないでかえる!!』
『おーいいよーいーよー。』
『小学生か!…おぼろっ、』
『あーもーさけぶからあー、ちょろまつにいさんへいき?』
『とどまつ、ごめん、みずある?』
『あ、ほらもものてんねんすいあるよぉ』
『じょしかぁ!』
「いいから話しを聞いて貰えません!!?」


『……え、だれおっさん?』
『おっさん?おんなのこじゃないの?』
『からまつがーr』
『いったいよね』
『えぇ……』
「女の子じゃなくてすみませんね…私はとあるカフェバーの経営者でして」
『かふぇ?ばー?』
「昼はカフェ、夜はバーの形態をとっているんです。」
『あーっしってる、おんなのことかににんきなんだよねぇ』
『だからじょしか、…それでぼくたちに、なんの……』
「いやあ、仲睦まじそうなご兄弟愛に感服いたしまして。そこでどうだろう、うちで働いてみないかなと思いましてお声を、ね」
『すかうと!?すっげぇえ!』
『でもいんしょくだよじゅうしまつ、こーゆーのってたいがいあぶな…』
「ちなみに福利厚生すごいよ、うち。飲み代なんて全部出るよ」
『まじで!いいじゃん、おいみんなやろーやろー!ちょーなんめーれー!』
『いやあやしすぎるでしょ、もっと、れいせいに』
「六人も働き手が一気に入るのなら休みだってガンガン入れられるから病気、怪我万が一も保証できるし。」
『い、いやでも』
「給与もサービスできるしなんなら働きようによっては店舗も任せるし…店舗増やせそうなら経営者の立場を上げても構わないくらいだよ?」
『めちゃくちゃいーじゃん!ぼくやりたいなあ、かふぇならぼくけいけんあるしぃ』
『とってぃーやるならおれもやるやる!』
『のみほうだい、やすみほうだいでかねもらえるならいんじゃね、やろうって!』
『ふっ、このぎるとがいがいればしょっぷもあんたいだな』
『…おれはみんなについてく』
『いやまてまて、って、みんなたんじゅん、すぎる…』
『なんらよしこまつー、いーの?みんなにーとじゃなくなるのにおまえだけにーとのまんまだよこのながれ、いーの?』
『よくない!!』
『はーいきまりぃー、ねーおっさん、おれらどーしたらいーわけ?』
「うーん そうだなあ」





まずはお店に来てもらって…お酒でも飲みながらゆっくりお話しましょうか。










「……はっ!……えっ、ここどこ!?そ、そうだきのう僕達あのおっさんの店で飲んで話して…ちょっと起きて!トド松!」
「ん…なあにチョロ松にいさ、……あれ、ここ…」
「皆も起こして!一松!起きて!おいこらクソ長男起きろ!」
「十四松兄さん、クソ松兄さん起きて」
「……ん、なんだよチョロシコスキーもうちょい寝かせ……えなにここどこ」
「どこじゃねーよ昨日僕達…!」
「あ、そういやあのおっさんに…おっさん探すぞ!おーーい!!」
「ね、ねぇ…」
「どした一松……え?」
「……鍵、かかってんだけど………。」
「え……それ、…ま、まずくない…?」
「!みて!あそこ!」
「モニターが!」


『やあ、ご機嫌はどうだろう六つ子さん…いや我が社員さんたち。』
「ちょっと意味わかんないよ!なんでこんなゆうかいじみたことされてんの!?」
「そうだよ、はやく出して家に帰して貰えませんか!」
『帰す?君達が昨夜自分達からうちで働くって契約書にサインしたんじゃない?』
「そんなもん酔ってたんだから破棄できるっしょ…いくら屑でも民法ぐらいわかるんだけど?」
『まあまあそう言わず落ち着いて見て欲しい物があるんだ、ビデオレターがあるんだよ。…きみたちの母親から、ね』
「!まさか母さんになにか危ないことを…!」
『いまモニターを切り替えるから待っててもらえるかな』




『――ニート達、聞こえるかしら』
「「「母さん!!」」」
「ど、どどどうしよう僕達のせいで母さん巻き込んじゃったよ!」
「こうなったら意地でもここから出てなんとかするしか…」
「刺激するなおそ松、脱走の期はもう少し練った方が」
「シッ、始まる!」


『―あんたたち、六人とも今まで育てるのに本当に大変だったわ。でもまさかこんな―』
「母さん――」


『本当によかったわ!』

「「「え?」」」


『六人ともみんなニートからの脱却だなんてもう母さんここのオーナーさんともお話ししたけど願ったり叶ったり!良かったじゃないの住み込みなんて大変だろうけどがんばるのよ』
「いや…住み込みっつーか監禁されてるんだけど」
『お給料もいいみたいだし何するバーかちょっとよくわからないけど頑張ってね』
「何するバー?いま何するバーかっていったよここ本当にへいきなの?っつーか母さん概要わかってないよなこれ」
『でもここだけの話ね、母さんちょっとオーナーさんに悪いけど心配なのよ。なんかあんなことやこんなことしなきゃならないんでしょう?』
「あんなことやこんなことって何!?」
「つーかやばそうげなかんじなのわかってるよな!?わかってんのに止めないの母さん!?」

『でも母さん正直思うのよ、たとえどれだけ大変だとしてもあんたたちにはそろそろ無理矢理にでも働いてもらわなきゃわからないって』

「「「…え?」」」


『辞めたいなら結構、つらいこともあるしやりきれないことも合わないこともあるわ。けど…』

「「「け、けど?」」」



『数ヵ月もしないで挫折して帰ってくるようだったら』
「「「だ、だったら…?」」」


『母さんと父さん、もう一人作って幸せに暮らそうかしら』



「「「はぁああああああああああ゛ああーー!!?!?」」」


『それじゃ、しばらく住み込みのお仕事頑張りなさい。』


「やばいよ!やばい!実家と言う救済がなくなってる!」
「脱出しても帰れないじゃん!」
「しかももう一人宣告…俺たちの居場所ゼロ…」
「お、終わった……」
「すーかげつここいんの!?おれたちどうなんすか!どうなるんすか!?」
「おいおいおいおっさんふざけんなよどうしてくれんだよおい!」
『まあまあ。ちょっとばかし荒いことはしたけども最初にいってた待遇や休暇やらは守るし数ヵ月でも働いてくれたらそれでいい、君たちは随分とお金になりそうだからね』
「っ…なにさせるつもりだよあんた、ここまでするっつーことはヤバイやつなんだろ。」
『うーん…まあ一応やばいかんじ?』
「っ、…クソが…」
「ぼ、ぼく、やだ、帰りたい、」
「トッティ泣いちゃだめっす!だ、だめっす!」
「っ…おい、せめて下のブラザー達は除外させてくれないか」
『それは困るなあ、六人でちょうどいい人数なんだ。ペアで三組も作れるわけだし。二組じゃ仕事もハードだろうし』
「ハードでも構わん、なんなら上のグズ長男と俺だけでもやってのける」
「え、俺やだ」
「かっこつけろよそこは!…まあこの上二人に任せてだいじょうぶな気がしないからね、俺もやるよ。一松、二人は任せるからちゃんと……」
「……いい、俺帰らない。十四松とトド松だけ帰しなよ。ペアで仕事するならチョロ松あまる。…兄さんが一人で二人ぶんやらせられるかもでしょ。」
「……っな、ならおれ!かわる!一松にいさんのかわりやる!」
「…駄目」
「なんでっすか!したいしょりとかだったらやばいっすよ!おれちからあるっす!」
「…めんどくさいけど、俺いちおう四男だし。十四松がやんのに俺だけ逃げんのも、ね」
「けど、僕も逃げたくない!」
「…っ、ぼくもやる…」
「トッティ」
「う、うえからバカ、痛い、シコ松、猫松、十四松だよ?むりじゃん!僕いなきゃむりだって!十四松兄さんが二人ぶん仕事するかもなのも納得いかないし」
「…本当に俺とおそ松だけでもいいんだぞ」
「まあやばそうな臭いするからねぇ、……生命危機とか前科とか持たせらんないっしょこいつらには」
「喧嘩担当だからな、お前は」
「普段あーんなびびりのくせに俺に捻りつけた右ストレート食らわせたやつがよく言うよ……で?おっさん、仕事内容なに?
受けてたってやんよ」






『かいつまんでいうと……………BL喫茶かな』








「「「…………は?」」」



前略、松代様。松造様。
俺たち息子は今日から兄弟同士、兄弟で……


………ホモバー喫茶で働かせられることになりました。





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