白楼 2016-06-25 12:44:44 |
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二人が参加しない様子を察すると、野ばらも冷めた口調で読書に戻り始めた。
「そうたん冷たいっ、でもそんなところも素敵っ」
参加する気だった夏目は、いつものように御狐神の腕にまとわりつく。
それに対して「ありがとうございます」と言いつつも御狐神は彼を振り払うわけでもなければ、何をするわけでもなく。
「俺はどっちでも良いわ」
と、反ノ塚は食べ終えたカレーうどんを返却しに。
このように蜻蛉の意見は却下されそうになっていたのだが、次の蜻蛉の一言で場の空気が変わった。
「うーむ、ならばしかたない。負けた者は明日一日、この猫耳を装着することにしょう」
そう言って立ち上がった蜻蛉の右手には、モフモフとした猫耳が高らかに掲げられていた。
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